| 『真観・清浄観・
廣大智慧観・悲観及び慈観あり。常に願い常に瞻仰すべし。』
「真観」とは、法華経の観世音菩薩普門品にある一句で、この世の人々が直面している苦について、それぞれの姿・形や有り様をつぶさに知り尽くすと同時に、苦の本質を究めて見とおすこと(菩薩の智慧)と言えます。
人間の苦は、肉体的におこる苦痛や病苦にしても、精神的に生ずる心配や不安、悲しみ、苦しみ、悩みにしても、表面に見える個々のあらわれ方は多種多様ですが、苦の起こる大本の“原因”は一つだという見方(観)を仏教では説いています。
観世音菩薩の願いは、「抜苦与楽」と言いまして、人の苦しみを我が苦しみと感じ、
その苦しみから逃れさせてやらねば、いてもたってもいられない気持ちを抜苦、ひとを見れば何とか幸せにしてあげたいという気持ちが自然に湧いてくる気持ちを与楽と説かれています。そして苦を抜くには二つの方法があり、一つは苦悩の諸相を知って適切に取り除く手腕を必要とし、一つは苦悩が生じた大本の“原因”を見とおしてこれを取り除く智慧が必要とされます。
身体の病だけを治癒する病院であってはならない、心身の病を診療し治癒せしむる病院でありたい、と私は願っております。
眼に見える“物の表面”だけにとどまらず、その奥に潜んでいる本質をも見とおすこと、「真観」にはそのような正しい見方と正しい行為との両面が含まれているのです。
「真観」は本院開設者の立正佼成会開祖 庭野日敬先生より本院の理念をあらわすものとして寄せられたものです。
私たちは、医療活動の場で、個々の疾病をとおして心とからだの調和をはかる、患者さん中心の医療を行うことと受けとめています。ご来院される患者さんや地域の医師の先生方のご要望に応えるべく、開設の理念を旨とし職員一同努力してまいります。
患者さんを観よう、患者さんの気持ちをしっかり聴こう、そして患者さんに寄り添おう、のこころでご精進します。
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